前回までは中華タブレットTeclast Tbook 10 Sの紹介をしてきました。今回からは無線LANルーターの紹介をしたいと思います。
使用環境
自宅ではインターネット回線に1000Mbpsのフレッツ光ネクストを利用しており、Wi-FiルータのPPPoEを使ってプロバイダに接続しています。
接続している機器は有線でPCを2台、その他はプリンタ・スマホ・タブレットをWi-Fiで接続している状態です。
図にすると次のような感じです。
これまでのWi-Fiルーター
これまではWi-FiルーターとしてNECのAterm WG600HPを利用していました。
この製品の特徴は
- WANポート・LANポートの両方が1000Base-T対応
- 無線LANは2.4GHzと5GHzのデュアルバンド対応
- Wi-Fiは802.11a/b/g/n対応
- 35(W)×111(D)×152(H)mmのコンパクトな筐体
となっています。
なかなか調子が良かったのですが、最近つぎの3点に不満を感じてきていました。
- スマホは802.11ac対応しているのに、Wi-Fiルーターが対応していないので高速な802.11acが使えない
- Androidタブレット(2.4GHz対応のみ)をお風呂で使うときに電波が弱く通信が遅い
- インターネット接続が極端に遅くなる場合がある
このうち3が一番深刻だったりします。というのも、有線LAN(Ethernet)接続のWindows PCでAbema TVが止まるぐらい遅くなのです。
ただ、これはインターネット側(フレッツ光ネクスト)が重くなっているからだと思うので、解消は難しいかもしれません。
Wi-Fiルーターの選択
Wi-Fiルーターを更新するに当たり、下記の条件を定めました。
WANポート | 1000Base-T |
---|---|
LANポート | 1000Base-T×3ポート以上 |
Wi-Fi | 802.11ac対応 867Mbps以上 |
その他 | ビームフォーミング対応 デュアルコアCPUだと望ましい |
もちろん高い製品ならすべてをカバーできるのですが、予算は5000円から8000円で考えました。
Wi-Fiについては使用するのはスマホ・タブレットなので867Mbpsに対応している製品は持っていないのですが、今後を考えて867Mbps以上という条件にしました。
ビームフォーミングについても将来のスマホ・タブレットを想定してです。MU-MIMOについては対応しているに越したことはありませんが、今回は重要視しませんでした。
CPUについては、インターネットとの接続とWi-Fi制御を同時にこなすことを考えると、なんとなくデュアルコアの方がいいかな、という程度です。
候補は、定評があるメーカーのNECとBuffaloからピックアップしました。
実はIOデータやエレコムなどの他のメーカーだと同じ価格でワンランク上のスペックの製品を入手できます。しかし、Amazonやカカクコムの口コミを読むとネガティブな意見も多く、今回は見送ることにしました。
候補1: NEC Aterm WG1200HP
私の周囲ではNECのルーターが評判がよく、今回もNECを第一候補に考えていました。
調べたところWG1200HPはそこそこ良さそうな感じでした。調べたときの実勢価格は5500円ぐらいでした。
上位機種ではデュアルコアCPUと書かれていますが、この機種は書かれていないのでシングルコアCPUだと思います。
WANポート | 1000Base-T |
---|---|
LANポート | 1000Base-T×3ポート |
Wi-Fi | 867Mbps(802.11ac) + 300Mbps(802.11n) |
その他 | ビームフォーミング対応 シングルコアCPU |
候補2: Buffalo AirStation WSR-1166DHP2
BuffaloのAirStationシリーズからはWSR-1166DHP2をピックアップしました。
WSR-1166DHP3という機種もありますが、こちらはLANが100Mbpsまでなので除外となります。
AirStationの上位機種ではデュアルコアと書かれているのに、WSR-1166DHP2については書かれていないのでシングルコアCPUだと思います。
調べたときには価格は6500円程度でした。
WANポート | 1000Base-T |
---|---|
LANポート | 1000Base-T×4ポート |
Wi-Fi | 867Mbps(802.11ac) + 300Mbps(802.11n) |
その他 | ビームフォーミング対応 シングルコアCPU |
候補3: NEC Aterm WG1800HP2
価格は8000~10000円のレンジからもピックアップしました。NECではWG1800HP2です。
この機種は調べたときは8600円ほどで、予算的には許す範囲でしたが、ビームフォーミングに対応していないというのがマイナスポイントでした。
WANポート | 1000Base-T |
---|---|
LANポート | 1000Base-T×4ポート |
Wi-Fi | 1300Mbps(802.11ac) + 450Mbps(802.11n) |
その他 | ビームフォーミング非対応 シングルコアCPU |
候補4: Buffalo AirStation WXR-1750DHP
WSR-1166DHP2の上位機種がWXR-1750DHPです。
この機種はアンテナが外付けでWi-Fiがハイパワーになっていたり、CPUがデュアルコアになっていたりと機能的にかなり強化が図られています。
私が調べたときはAmazonでセールをやっていて8600円ほどに価格が下がっていました。通常の価格は11000円ぐらいのようです。
WANポート | 1000Base-T |
---|---|
LANポート | 1000Base-T×4ポート |
Wi-Fi | 1300Mbps(802.11ac) + 450Mbps(802.11n) |
その他 | ビームフォーミング対応 デュアルコアCPU 大型アンテナ |
AirStation WXR-1750DHPの後継モデルはWXR-1751DHP2になります。
番外編: NEC Aterm WG1200HP2
私がWi-Fiルーターを購入したあとにNECが新機種を2つ発表しました。
そのうちの一つがAterm WG1200HP2です。
これはAterm WG1200HPの高性能モデルになっており、これまで対応していなかったMU-MIMOとバンドステアリングに対応しています。WG1200HPとの価格差によっては、新製品のWG1200HP2の方が良さそうです。
WANポート | 1000Base-T |
---|---|
LANポート | 1000Base-T×3ポート |
Wi-Fi | 867Mbps(802.11ac) + 300Mbps(802.11n) |
その他 | ビームフォーミング対応 Mu-MIMO対応 シングルコアCPU |
番外編: NEC Aterm WG1900HP
もう一つの新製品がAterm WG1900HP2です。
こちらはWG1800HP2から、802.11nが450Mbpsから600Mbpsへ強化され、ビームフォーミングも追加されています。
またCPUもデュアルコアへアップグレードされています。ただ値段もかなり高くなりそうです。
WANポート | 1000Base-T |
---|---|
LANポート | 1000Base-T×4ポート |
Wi-Fi | 867Mbps(802.11ac) + 600Mbps(802.11n) |
その他 | ビームフォーミング対応 デュアルコアCPU |
Buffalo WXR-1750DHPの購入
候補の中から選択したのはBuffaloのWXR-1750DHPを購入することにしました。
決め手はAmazonで2000円の割引と5%の割引があったためです。
販売価格は11054円のところを割引が2553円あり、支払いは8501円となりました。これはかなりお得だったと思います。どうやらWXR-1751DHPという新製品が出るので割引になった模様です。
AirStation WXR-1750DHPの後継モデルはWXR-1751DHP2になります。
Buffalo WXR-1750DHPの到着
Amazonなので2日程度で到着しました。
Amazonといえば強大な段ボールに製品が入っているというイメージでしたが段ボールは結構小さいサイズでした。後述のWXR-1750HPのパッケージがぴったり入るサイズです。
WXR-1750DHPのパッケージ自体もかなりシンプルです。
Buffaloといえばパッケージに写真や仕様をたくさん書いているイメージだったのですが、私の入手したものは素の段ボールのパッケージです。
まさかのB級品(修理上がりや返品された製品)かと思ったのですが、保証書は入っていたので正規の新品のようでした。
どうもAmazonで売っている「WXR-1750DHP/N」というのはパッケージをシンプルにした製品のようです。パッケージは気にしないのでそれで安くなれば問題ありません。
付属品は
- 説明書・保証書
- アンテナ 3本
- 本体の足
- ACアダプタ
- LANケーブル
です。
気になる本体のサイズは以前使っていたAterm WG600HPと比較してみました。左がWXR-1750DHPで右がAterm WG600HPです。
高さはWXR-1750DHPの方がかなり高くなっています。実際にはWXR-1750DHPにはアンテナがつくので高さ方向にはかなり大きくなります。
一方、幅についてはほとんど変わりません。
横から見るとサイズの差がかなりあるのがわかると思います。
設置する場所によってはこのサイズの違いが大きな問題がなるかもしれません。
私の場合はWi-Fiルーターは書類棚の後ろに立たせていたため、重要なのは幅で高さ方向は問題なりませんでした。
実際に設置してみるAterm WG600HPがあったところにそのまま設置することができました。
AirStation WXR-1750DHPの後継モデルはWXR-1751DHP2になります。
まとめ
今回はWi-FiルーターをAterm WG600HPからAirStation WXR-1750HPに変更したことを紹介しました。
WXR-1750HPは予算オーバーだったのですが、モデル末期のためかAmazonで安売りをしており思いのほか安く入手することができました。コンパクトなAtermシリーズに対して筐体は大きくなりますが、私の場合は特に問題なく設置することができました。
次回はAirStation WXR-1750HPのWi-Fi性能をチェックしてみたいと思います。
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