前回は中華アクションカムEKEN H6sの静止画サンプルを紹介しました。
今回はこのアクションカムをしばらく使った感想を紹介したいと思います。
今回使用しているEKEN H6sはEKENから提供していただきました。
本製品の販売は終了しておりますが、EKENの新製品についてはAmazonのEKENショップを確認することをお勧めします。
よい点
これまで私は三つの中華アクションカム(EKEN H9とELECAM Explorer SとAndoer AN5000)を使ったことがあります。
この3台と比較するとEKEN H6sのよい点は5つあります。
- 画質
- 液晶画面の見やすさ
- 本体の質感
- 手ぶれ補正
- 日本語対応
画質
コンパクトカメラやスマホにはかないませんが、格安のアクションカムの部類としては動画も静止画もきれいです。
Andoer AN5000を使ったときにも中華アクションカムは良くなったと思った感じましたが、EKEN H6sはそれ以上です。
詳しくは画質の比較を見ていただくとわかると思います。
EKEN H6sとAndoer AN5000の比較は下記です。
また、ELECAM Explorer Sは売ってしまったので直接EKEN H6sとは比較できませんが、Andoer AN5000との比較はあるので間接的にEKEN H6sと比較できると思います。
EKEN H6sが一番値段が高いということもありますが、私が入手した4機種の中では動画・静止画ともに一番きれいだと思います。
液晶画面の見やすさ
EKEN H6sの液晶画面は明るく非常に見やすいです。
また、斜めから見ても色変化が少ないために、撮影している映像が確認しやすいです。
アクションカムは様々な姿勢で使うので、これは大切なことだと思います。
例としてAndoer AN5000との比較を紹介します。
まずは液晶画面を正面から見た状態の比較です。左がEKEN H6s、右がAndoer AN5000です。
明るさの差は感じませんが、Andoer AN5000の右側の方は角度が付いているためか、既に色がおかしくなってしまっています。
さらにこれを斜め上から見てみます。
右のAndoer AN5000は色が反転してしまっていますが、EKEN H6sは正常な色で表示されています。
この違いは使い勝手に影響するため、重要だと思います。
本体の質感
EKEN H6s本体を持ってすぐに気づくのが本体の質感です。
金属ボディのためチープ感が全くなく、ソリッド感が非常に心地よく感じます。
これまでの三機種は完全にプラスチックだったのでこれは大きな違いです。
アクションカムは持ち歩くものなので、せっかくなら見た目も良い方がうれしいと思います。
手ぶれ補正
EKEN H6sには電子式の手ぶれ補正機能が付いています。
このため歩きながら撮影したりする場合に、多少の揺れは補正してくれます。さすがにジンバルのようには揺れは止まりませんが、歩行時の衝撃を吸収してくれます。
Andoer AN5000も同様に電子式の手ぶれ補正機能がありますが、だいたい効きは同じような感じでした。
アクションカムは歩きながらや自転車に乗りながら撮影したりすることもあるので、手ぶれ補正機能はあった方が良いです。
初めてアクションカムを買う人はEKEN H6sのように手ぶれ補正機能があるものを選ぶことをお勧めします。
激安の中華アクションカムは手ぶれ補正がないので注意が必要です。
日本語対応
EKEN H6sを入手して最初に驚いたのはパッケージの文字がちゃんと日本語になっていることでした。
さらにパッケージを開けてみると、
- マニュアル
- 本体メニュー
- 本体などの保護シール上の注意書き
などあらゆるところが日本語化されています。
日本市場進出に対してEKENが本機であるのが感じ取れます。
一部翻訳が未成熟のところもありますが、実用上は問題ありません。
中華ガジェット初心者の方でも問題なく利用できると思います。
イマイチな点
満足度の高いEKEN H6sですが使っていて気になったのは下記の2点です。
- AndrodiスマホとのWi-Fi接続性
- 本体の操作性
AndrodiスマホとのWi-Fi接続性
私が試した限りではAndroidでのWi-Fi接続には
- スマホのWi-Fi設定でEKEN H6sのアクセスポイント情報は毎回削除する
- Wi-Fi接続はEz iCamアプリではなく、AndroidのWi-Fi設定メニューから行う
- Wi-Fi接続後は「接続を維持する」という選択をする必要がある
という手順が必要です。
デジタルカメラなどでもカメラがアクセスポイントになりスマホとWi-Fi接続する製品もありますが、それらの製品ではこのような手順は不要です (少なくてもアクセスポイント情報を毎回削除する必要はありません)。
アウトドアで使うアクションカムの場合、はやりすぐにスマホに転送したくなるはずです。
EKEN H6sになぜこのような制限があるのかはわかりませんが、これは改善して欲しいところです。
本体の操作性
EKEN H6sはボタンが3つ(電源・撮影・Wi-Fi)しかなく、この3つのボタンを駆使して本体メニューを操作する必要があります。
特にメニュー項目を選ぶ際は、電源ボタンで選択項目を進んで行くことしかできず、一つ前にもどる方法がありません。
このため、ボタンを多く押しすぎると、また電源ボタンを何度も押して一巡するか、一度メニューを抜けてやり直す必要があります。
これは結構不便でした。
Andoer AN5000は、本体側面に上下ボタンがありこのボタンでメニュー項目を直感的に選択することができるので操作しやすかったです。
実際のところ、アクションカムではカメラの設定(ビデオ解像度など)はそれほど変えないと思うので、ギリギリ我慢できますが、やはりAndoer AN5000のようにもう一つボタンがあった方が良かったと思います。
総合評価
以上を踏まえてEKEN H6sの総合評価ですが、私の評価は「4K動画が不要ならばお勧め」です。
EKEN H6sは本体の質感もよく、画質も1万円程度のアクションカムとしては優秀です。
ただ4Kの動画には次のような制限があります。
- 4K 30fpsで撮影する場合は手ぶれ補正が効かない
- 4Kで手ぶれ補正を使う場合はフレームレートを25fpsに落とす必要がある
25fpsでも被写体の動きが速すぎなければ問題ないと思いますが、やはりフレームレートが下がるのは好まない人も多いと思います。
また、現実問題として4Kで撮影するとビットレートが50Mbps近くとなり、環境によっては使い勝手も悪くなってきます。
私の試した限りでは、2.7K(2560×1440) 30fpsが手ぶれ補正も効き、画質とデータサイズのバランスが良いように感じました。
まとめ
今回は中華アクションカムEKEN H6sをしばらく使った感想を紹介しました。
EKEN H6sは1万円程度製品ですが、製品の質感・画質などを見ると値段以上の価値がある製品と感じました。日本語対応しているので英語が苦手な方でも問題ありません。
あとはスマホとの接続性を改善してくれれば言うこと無しです。
次回は久々に中華タブレットを紹介します。
コメント
もう少し、校正に気を付けられた方がよろしいかと…
ただ、手頃なアクションカムの購入を検討してるので大変参考になりました!
コメントありがとうございます。
そんなに誤字脱字が多かったでしょうか・・・まあ、個人ブログなのでその辺はご容赦ください。