前回はXiaomiのスマート加湿器 Smartmi Evaporative Humidifier 2を購入したことを紹介しました。
今回はこの加湿器を実際に使って見たいと思います。
なおこの加湿器は海外通販のAliExpressで購入しました。AliExpressで購入してみようという方は下記を参照してみてください。
給水
加湿器ですのでまず水を入れる必要があります。
Smartmi Evaporative Humidifier 2の場合は上半分をパカッと取り外して、水を入れていきます。
あるいはカバーを付けた状態で、上面のダクト部分から注水することもできます。
Smartmi Evaporative Humidifier 2に電源が入っていると、水がいっぱいなったことを音で教えてくれます。
しかし電源が入っていないと音が鳴らないのであふれないように注意しましょう。
電源オン!
Smartmi Evaporative Humidifier 2の特徴はスマートフォンアプリとの連携ですが、スマートフォンアプリが無くても利用できます。
ACアダプタをSmartmi Evaporative Humidifier 2に装着してコンセントに差しましょう。あとはディスプレイの右側のアイコンをロングタッチしましょう。
これで電源が入り、加湿器が動き始めます。
動作状態のディスプレイはこんな感じです。
左端のアイコンはディスプレイの明るさを調整するボタンです。
その隣の「66%」は現在の湿度です。
その右隣の「A」は動作モード(Aはオートモード)を示し、動作モードの下のゲージは水量を表しています。
動作モードは右端のアイコンをタッチすることで変えることができます。動作モードはボタンをタッチする毎に弱→中→強→オートと切り替わっていきます。
加湿器なので操作はこの程度となります。
なお電源オフについては、右端の動作モードのアイコンをロングタッチすればOKです。
Mi Homeアプリのインストールとサインイン
Smartmi Evaporative Humidifier 2をスマート家電として使うためにはスマートフォンにMi Homeというアプリをインストールする必要があります。
Android用とiPhone用のそれぞれがあるので自分のスマートフォンに合わせてインストールしましょう。
今回はAndroidで試してみます。
下記のスクリーンショットは以前にMi Homeをインストールする際に取得したものです。
最新の画面とは異なっているかもしれません。
Mi Homeアプリは日本語化されているので、基本的には画面に従っていけばインストールを完了することができます。
最初は使用許諾への同意が求められます。
「ユーザー契約書」と「プライバシーポリシー」を確認の上、「同意して続行する」を選択しましょう。
特にプライバシーポリシーについてはどのような情報がXiaomiに提供されるのかが記載されています。
便利さと情報保護はトレードオフの関係になります。ご自分の情報が心配の場合はMi Home Appを使えるのを控えるしかありません。
続いて「ユーザー体験プログラム」への同意が求められます。これは不具合時の情報や、利用状況をXiaomiへ送り、アプリの改善に利用してもらうというプログラムです。
ここで「終了」を選択するとセットアップが強制終了してしまうような印象がありますが、実はそのままセットアップは継続します。
アプリ改善のための情報を提供したい方は「同意して続行する」を、情報を提供したくない方は「終了」を選べばOKです。
私は「終了」を選択しました。
次は地域の設定です。
「日本」を選択して「保存」を選択します。
続いてこのアプリに付与する権限の設定です。
「位置情報」「ストレージ(保存スペース)」「デバイス情報」が必要な用です。「すべて選択」をチェックして「次へ」を選択します。
これでいったんMi Home appのホーム画面に移動しますが、私のスマートフォンの場合はこの後いくつかのアクセス権を要求してきました。
私の場合は、「電話の発信と管理」は「許可しない」、「位置情報」は「アプリの使用中のみ許可」、「写真、メディア、ファイルへのアクセス」は「許可」としておきました。
これでMi Homeアプリのホーム画面が表示されるはずです。
実際に使い始めるにはサインインが必要なので、サインインと書かれているエリアを選択します。
サインインの方法としてはMiアカウントを使う方法、Facebookアカウントを使う方法、新たにアカウントを作成する方法の三つがあります。
パスワードなどをたくさん管理するのも面倒なので、Facebookのアカウントを既にお持ちの場合はFacebookアカウントでサインインするのがお勧めです。
私はFacebookアカウントを利用しました。
「Facebookでログイン」という画面では、Mi Home AppにFacebookから提供される情報が表示されます。
デフォルトでは「氏名」「プロフィール写真」「メールアドレス」が提供されますが、これは「編集する」で修正することができます。
「氏名」と「プロフィール写真」は必須ですが、メールアドレスは実はMi Home Appに提供しなくても良いことがわかります。
私の場合はメールアドレスのところのスイッチをオフにしてから「○○としてログイン」を選択しました。
サインインに成功するとMi Homeアプリのホーム画面のタイトルが「○○ (自分の氏名)の自宅」に変わります。
これでMi Homeアプリのインストールとサインインは完了です。
Mi Homeアプリへの登録
続いてSmartmi Evaporative Humidifier 2をMi Homeアプリに登録します。
Mi Homeアプリに登録する前に、Smartmi Evaporative Humidifier 2を電源オフにしておきましょう。また、登録作業はSmartmi Evaporative Humidifier 2の近くで行います。
まずMi Homeアプリを起動しましょう。最初の画面で右上のプラスアイコンを選択しましょう。
これでMi Homeアプリが周囲のMi Home対応デバイスを検索します。このタイミングでSmartmi Evaporative Humidifier 2のモードボタンをロングタッチして電源をオンにします。
しばらくするとMi HomeアプリにSmartmi Evaporative Humidifier 2が表示されるはずですので、接続を選択します。
Smartmi Evaporative Humidifier 2が表示されない場合は、Smartmi Evaporative Humidifier 2のモードボタンと明るさ調整ボタンを同時に5秒間タッチしましょう。
これでSmartmi Evaporative Humidifier 2のWi-Fi設定がリセットされます。
次はSmartmi Evaporative Humidifier 2と接続するWi-Fiルーターを選択します。Smartmi Evaporative Humidifier 2を設置する場所で使用できるWi-Fiルーターを選択しましょう。Smartmi Evaporative Humidifier 2は2.4GHzのWi-Fiのみ対応しているので注意してください。
2.4GHzのWi-Fiルーターのパスワードをスマートフォンが知っている場合は、そのWi-Fiルーターが表示されると思うので、選択しましょう。
表示されない場合は「その他のルーターに接続」を選択してWi-Fiルータを選択します。
このあとスマートフォンはBluetoothでSmartmi Evaporative Humidifier 2と接続します。
Bluetoothでの接続に成功するとスマートフォンからSmartmi Evaporative Humidifier 2へWi-Fiルータとの接続情報が転送されます。
そして転送された情報に基づいてSmartmi Evaporative Humidifier 2がWi-Fiルータとの接続に成功すると次のような画面に進みます。
Mi Homeアプリでは、Mi Home対応デバイスを設置する部屋を指定できます。部屋ごとにデバイスがグループ化されるので管理が楽になります。
私は寝室に設置するため「寝室」を選択しました。
次に登録するSmartmi Evaporative Humidifier 2の名前を設定します。複数台設置しないならデフォルトのままで良いでしょう。
これで登録の完了です。
家族がMi Homeを利用していれば追加したSmartmi Evaporative Humidifier 2は自動的に家族と共有されます(家族も操作したりステータスを見ることができる)。
まだ家族を招待していないようであればこの画面で「家族をメンバを・・・」を選択して招待しても良いでしょう。
特に共有が不要であれば「始めましょう」を選択すればOKです。
最後に使用許諾とプライバシーポリシーへの同意が求められます。
内容を確認して問題なければ「同意して続行」を選択します。
これでMi HomeアプリへSmartmi Evaporative Humidifier 2の登録が完了しました。
画面には中央に現在の湿度と水の残量が表示され、画面上部に室温が表示されます。
ちなみに私がSmartmi Evaporative Humidifier 2を入手した当初は「当該端末は現在までご選択になった国家または地区をサポートしません」と表示され、Mi HomeアプリからSmartmi Evaporative Humidifier 2の管理ができませんでした(登録は可能だった)。
ところが1ヶ月ほど経つと規制に変更があったのか、この警告は表示されなくなり、Mi HomeアプリでSmartmi Evaporative Humidifier 2を管理できるようになりました。
Mi Homeアプリで操作する
Mi HomeアプリにSmartmi Evaporative Humidifier 2を登録したらスマートフォンから制御してみましょう。
Mi Homeアプリに登録しているデバイスはMi Homeアプリのホーム画面に表示されますので、操作したいときにはここからデバイスを選びましょう。
ステータスの確認
Smartmi Evaporative Humidifier 2が電源オフのときには次のように画面に表示されます。
Smartmi Evaporative Humidifier 2に電源が入っているときは次のような画面が表示されます。
本体を見に行かなくてもスマートフォンで現在の湿度と残水量がわかります。加湿器の近くに給水できる水道があるとは限らないので、残水量がわかるのは結構便利だったりします。
電源オン・オフ
電源のオン・オフはスマートフォンアプリから簡単に行うことができます
電源をオフをする場合は下記の画面で「電源入切」を選択するだけです。
電源をオンするときにも同じアイコンをタップすればOKです。
動作モードの変更
Smartmi Evaporative Humidifier 2の動作モードもスマートフォンから変更できます。
真ん中のアイコンが現在の動作モードを示しているので、このアイコンをタップすると「自動→弱→中→強」と動作モードを切り替えることができます。
タイマー設定
タイマー設定もかなり簡単にすることができます。
画面下のタイマーアイコンを選択するとタイマー設定画面に移ります。
最初はタイマー設定がないので右下の「+」アイコンをタップしましょう。
次に設定するスケジュールを選びます。日本語翻訳が怪しいですが「オン/オフ時間を」は「オン・オフの時間をまとめて設定」、「設定するオン時間を」は「オンする時間を設定」、「設定オフ時間を設定」は「オフする時間を設定」という意味です。
今回は「オン/オフ時間を」を選んでみます。
すると繰り返しパターンとオンオフ時間を設定できることがわかります。
今回は就寝時に加湿器を動かしたいということで、「毎日よる10時にオン、翌朝8時半にオフ」となるように設定してみました。
後は右上のチェックアイコンをタップすればタイマーの設定完了です。
かなり簡単に設定できるのではないかと思います。
自動制御
Mi Homeアプリを使うとタイマーだけではなく寄り詳細な条件で自動制御することができます。
まず右上のアイコンをタップします。
これで設定メニューが出るので「自動化」を選択しましょう。
自動化はいろいろできるのですが、ここでは湿度に応じて加湿器の動作を自動的にオンオフするようにしてみます。
まず「新しいシーンを追加する」の画面で「もしの下の追加」を選択します。
これで自動制御をするきっかけを指定します。
ここでは加湿器(Smartmi Evaporative Humidifier 2)の湿度センサーの値を利用したいので「加湿器」を選択します。
そして条件として「指定湿度より低い」を選択します。
指定する湿度は「50%」として右上の「完了」を選択します。
続いて先ほどの条件が満たされたときの動作を指定するために、「それからの下の追加」を選択します。
動作させたいのはSmartmi Evaporative Humidifier 2なので「加湿器」を選択します。
そして動作内容として「入 (電源オン)」を選択します。
これで設定が終わったので右上のチェックアイコンをタップします。
最後にこの自動操作(Mi Homeアプリではシーンと呼びます)に名前を付けて保存します。
これで自動処理が設定できました。
同様に湿度を60%を上回ったらオフするように指定してみました。
これで湿度が50~60%になるように自動動作することになります。
今回はシンプルにSmartmi Evaporative Humidifier 2のセンサーの値を使ってオンオフをしましたが、Mi Homeに対応したスマート家電であれば同様に連携することができます。
ファームウェアアップデート
Smartmi Evaporative Humidifier 2はMi Homeアプリ経由でファームウェアアップデートすることができます。
新しいファームウェアがリリースされるとMi Homeアプリに次のように表示されます。
あるいは設定メニューを開くと「ファームウェア更新する」のところに赤いドットが表示されるので、これでも新しいファームウェアがあることがわかります。
ファームウェアの更新はシンプルで「ファームウェア更新する」を選んで「更新」を選択すればOKです。
通知
Mi Homeアプリを導入しておくと、Smartmi Evaporative Humidifier 2の水がなくなると通知が表示されます。
給水は結構忘れてしまうので、この通知は結構役に立ちます。
メンテナンス
Smartmi Evaporative Humidifier 2は通常の加湿器と同様にお手入れが必要です。
まず、ずっと使っているとタンク部分のそこがぬめぬめしてきます。これだと加湿された空気も汚れてきます。
1週間に1度はタンクを空っぽにして内部を清掃した方が良いでしょう。清掃はキッチンペーパーなどでヌメりを拭き取ればよいと思いますが、汚れがひどい場合はバスマジックリン等で洗浄すると良いでしょう。
それよりも問題になりやすいのはフィルター部分です。
Smartmi Evaporative Humidifier 2は上部が大きく空いているため、ホコリがかなり入り込みます。
このため、長時間使っているとフィルターにホコリが挟まってきます。強いシャワーを当てるとホコリを押し出すことができますが、取り切れない場合はマニュアルにあるようにフィルターを分解する必要があるかもしれません。
さらにカルキなどがフィルターにたまってくる場合もあります。
この場合は他の加湿器と同様にワイドマジックリンを溶かしたお湯につけると良いでしょう。
フィルターが結構大きいので全体を浸けるためには寸胴鍋などが必要になりますが・・・
しばらく使った感想
この加湿器を1ヶ月ほど利用しましたが、スマホアプリと連携できる以外は、ごく普通の加湿器です。
動作モードを強にすると若干動作音が気になりますが、それ以外ならば問題ありません。
むしろそれまで使っていたシャープの加湿器の方がうるさいぐらいです。
価格は15,000円程度なので、気化式の加湿器としてはやや安い方になるかとは思いますが、個人輸入してまで手に入れたいものかというと微妙です。
Xiaomiのスマート家電(Mi Home対応製品)でそろえるといろいろ連携できるので、Xiaomiユーザ向きかなと思います。
まとめ
今回はXiaomiのスマート加湿器Smartmi Evaporative Humidifier 2を実際に使った様子を紹介しました。
Smartmi Evaporative Humidifier 2はMi Homeアプリを使うとリモート制御や自動制御をすることができます。Xiaomiのスマート家電でそろえている方には魅力的な商品かもしれません。
次回はSmartmi Evaporative Humidifier 2用にACアダプタを購入したことを紹介します。
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