ServersMan@VPSを64bitに変更 その4: 変更後の状態

ServersMan@VPSを64bitに変更 その4: 変更後の状態 Debian
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前回ServersMan@VPSを初期化してOSを64bit版のDebianにしたことを紹介しました。

今回は初期化直後の状態を初期化前(32bit Debian)の状態と比較してみたいと思います。

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変更後のOS

まずはOSのバージョンをチェックします。初期化時のOSの選択では「Debian 6.0」とだけ記載されていました。

詳細なバージョンを調べてみると6.0.4でした。

cat /etc/debian_version
6.0.4

6.0系列の最新のバージョンは6.0.9ですので少々古いようです(簡単にアップデートできますが)。初期化前は6.0.9だったのでちょっと後退したことになります。

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変更後のカーネル

カーネルのバージョンを調べると次のようになっていました。

uname -r
2.6.32-042stab079.5
cat /proc/version
Linux version 2.6.32-042stab079.5 (root@rh6-build-x64) (gcc version 4.4.6 20120305 (Red Hat 4.4.6-4) (GCC) ) #1 SMP Fri Aug 2 17:16:15 MSK 2013

これは32bit時代と全く同じです。ServersMan@VPSで使っているシステムはOpenVZです。OpenVZは仮想マシン間でカーネルを共用するという話を聞いたことがありますのでそのせいかもしれません。

変更後のCPU

CPUの状態の情報を調べると次のような情報が表示されました。

cat /proc/cpuinfo
processor       : 0 (0~3まで表示される)
vendor_id       : GenuineIntel
cpu family      : 6
model           : 44
model name      : Intel(R) Xeon(R) CPU           L5640  @ 2.27GHz
stepping        : 2
cpu MHz         : 452.084
cache size      : 12288 KB
physical id     : 0
siblings        : 12
core id         : 1
cpu cores       : 6
apicid          : 2
initial apicid  : 2
fpu             : yes
fpu_exception   : yes
cpuid level     : 11
wp              : yes
flags           : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush dts acpi mmx fxsr sse sse2 ss ht tm pbe syscall nx pdpe1gb rdtscp lm constant_tsc arch_perfmon pebs bts rep_good xtopology nonstop_tsc aperfmperf pni pclmulqdq dtes64 monitor ds_cpl vmx smx est tm2 ssse3 cx16 xtpr pdcm pcid dca sse4_1 sse4_2 popcnt aes lahf_lm ida arat dts tpr_shadow vnmi flexpriority ept vpid
bogomips        : 4521.84
clflush size    : 64
cache_alignment : 64
address sizes   : 40 bits physical, 48 bits virtual
power management:

クロックが450MHzで4コアが割り当てらえています。初期化前は同じクロックで8コアでした。半分の性能になってしまっています。

ここで以前はCPUスペックを2倍にするオプションを申し込んでいたのを思い出しました。初期化するといったん無効になってしまうので、MyDTIから再生設定する必要があります。なお、このオプションは新規申し込みは受け付けていないようですが、以前申し込んでいた場合はVPSを初期化しても申し込み可能です。

CPUスペック2倍オプションを有効にした後のCPUの状態は下記の通りです。

cat /proc/cpuinfo
processor       : 0 (0~1)
vendor_id       : GenuineIntel
cpu family      : 6
model           : 44
model name      : Intel(R) Xeon(R) CPU           L5640  @ 2.27GHz
stepping        : 2
cpu MHz         : 1808.336
cache size      : 12288 KB
physical id     : 0
siblings        : 12
core id         : 1
cpu cores       : 6
apicid          : 2
initial apicid  : 2
fpu             : yes
fpu_exception   : yes
cpuid level     : 11
wp              : yes
flags           : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush dts acpi mmx fxsr sse sse2 ss ht tm pbe syscall nx pdpe1gb rdtscp lm constant_tsc arch_perfmon pebs bts rep_good xtopology nonstop_tsc aperfmperf pni pclmulqdq dtes64 monitor ds_cpl vmx smx est tm2 ssse3 cx16 xtpr pdcm pcid dca sse4_1 sse4_2 popcnt aes lahf_lm ida arat dts tpr_shadow vnmi flexpriority ept vpid
bogomips        : 4521.84
clflush size    : 64
cache_alignment : 64
address sizes   : 40 bits physical, 48 bits virtual
power management:

クロックが1800MHzに向上しましたが、コア数が2コアに減ってしまいました。これは意外でした。

ただ、クロック数にコア数をかけた数値は変更前後で変わらないので、CPU割り当てという意味では同じ、ということなのかもしれません。

変更後のメモリ

freeコマンドで確認してみます。

cat free
total       used       free     shared    buffers     cached
Mem:       2097152      33948    2063204          0          0      15168
-/+ buffers/cache:      18780    2078372
Swap:      2097152          0    2097152

使用中のメモリ量は当然異なりますが、使用可能なメモリ量は変わらず2GBです。

変更後のHDD

最後にハードディスクの状態を確認しておきます。ここではdfコマンドを利用して確認しました。

df
Filesystem           1K-blocks      Used Available Use% Mounted on
/dev/simfs           106954752    520604 106434148   1% /
tmpfs                  1048576         0   1048576   0% /lib/init/rw
tmpfs                  1048576         0   1048576   0% /dev/shm

こちらも変わらず100GB+2GB(キャンペーンで無料追加)です。

まとめ

今回は64bitのDebianに初期化したServersMan@VPSの状態を紹介しました。

予想に反して32bit時代から変化はなかったのですが、CPUだけが変わっています。これが性能にどう影響を及ぼすのかはわかりません。

次回はベンチマークテストを実行して、32bit時代と比較したいと思います。

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