前回はアルゼンチンで購入したMovistarのプリペイドSIMカードでインターネット通信をできるようにしました。
今回はデータ通信速度など実際にMovistarを使ってみた状況を紹介したいと思います。
LTE
今回はSIMフリーのNexus5でMovistarのプリペイドSIMカードを使用しました。このNexus5は実は日本で売っているD821ではなく、北米向けのD820です。
Nexus 5(D820)を使っていると
- ブエノス・アイレス
- リオ・グランデ
- ウシュアイア
など多くのところでLTEで通信することができました(ただし、エル・カラファテではLTEにならず3Gのみ)。
都市部ではかなりLTEが使えると考えてよいと思いますが、問題は周波数(バンド)です。
LTEになった状態で状況をNexus 5 Field Testというソフトでバンドを確認してみました。
するとLTEで使用しているバンドはバンド4でした。このバンドは日本では使われていないため、日本で発売されている端末では対応しているものは少ないかもしれません。ただ、後述するように通信速度は3GもLTEも関係ない感じなので、あまり気にしなくてもよいかもしれません。
データ通信速度
通信即の測定はSpeed.netというソフトで何回か行いました。その時のスクリーンショットを紹介します。
1回目: エル・カラファテ (3G)
2回目: エル・カラファテ (3G)
3回目: リオ・グランデ (LTE)
4回目: ウシュアイア (LTE)
5回目: ブエノス・アイレス(LTE)
正直なところデータ通信速度はあまりよくありません。LTEだろうが3Gだろうが関係なく遅いです。
パタゴニア地方の都市(エル・カラファテ、リオ・グランデ、ウシュアイア)が遅いのはまだわかるのですが、首都のブエノス・アイレスでこの程度というのは残念な限りです。
このブエノス・アイレスの測定は大統領低(ピンク・ハウス)の前でお昼ぐらいに行ったので、回線が混んでいた可能性はあります。
サービスエリア(カバレッジ)
私が滞在した都市は次のような感じでした。
- エル・カラファテ…全域で3G利用可。LTEは使用不可。
- エル・チャルテン…ほとんど3G不可。GSMがメイン。
- ウシュアイア…全域でLTEか3Gが利用可。LTEになることはほとんどなかったと記憶。
- ブエノス・アイレス…全域でLTEか3Gが利用可。地下鉄でもLTEが利用できた。
また、都市間をバスで移動中も圏外になることはあまりありませんでした。
アルゼンチンの国土は広大なので当然ながら圏外の場所はたくさんあります。しかし旅行者が行くような都市や都市間の幹線道路などでの電波状況はかなり良いと感じられました。
テザリング
ちょっと記憶があいまいなのですが、テザリングは問題なくできたように記憶しています。
まとめ
今回はアルゼンチンで購入したMovistarのプリペイドSIMカードの実際の使い勝手を紹介しました。
北米版のNexus5を利用したこともあり、各所でLTEで通信ができることは確認したのですが、通信速度はあまり芳しくないものでした。スマホの用途にもよりますが、うまくWi-Fiと使い分けをした方がよいかもしれません。
アルゼンチンのプリペイドSIMカードは今回で終わりで、次回はお隣のチリのプリペイドSIMカードについて紹介したいと思います。
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