前回はRAMディスク(tmpfs)をnginxのプロキシ・キャッシュのディレクトリとして利用するための設定を行いました。
今回はその効果を測定してみたいと思います。
測定方法は以前と同様にPingdomというサイトとApache付属のabコマンドを使います。キャッシュの効果を活かすため、2回連続で測定して、2回目を採用しています。
トップページの測定結果
導入前
導入前のPingdomでの測定結果は次のような状態です。
導入後
導入後のPingdomでの測定結果は次のような状態です。
abコマンド「ab -n 100 -c 10 https://scratchpad.jp/」の結果を比較すると次のようになります。
導入前 | 導入後 | ||
---|---|---|---|
Faild Request | 0 | 0 | (小さいほうが良い) |
Request per socond [#/sec] | 23.64 | 24.11 | (大きいほうが良い) |
Time per request [ms] | 42.309 | 41.469 | (小さいほうが良い) |
Transfer rate [KB/sec] | 1897.62 | 1854.08 | (大きいほうが良い) |
単一記事の測定結果
次にhttps://scratchpad.jp/google-nexus7-42/の測定結果です。
導入前
導入後
abコマンド「ab -n 100 -c 10 https://scratchpad.jp/google-nexus7-42/」の結果を比較すると次のようになります。
導入前 | 導入後 | ||
Faild Request | 0 | 0 | (小さいほうが良い) |
Request per socond [#/sec] | 20.78 | 19.64 | (大きいほうが良い) |
Time per request [ms] | 48.119 | 50.929 | (小さいほうが良い) |
Transfer rate [KB/sec] | 1973.25 | 1865.31 | (大きいほうが良い) |
まとめ
今回はnginxのプロキシキャッシュ用のディレクトリをRAMディスクにした場合の効果を測定してみました。
abコマンドでの測定は一部低下しているところもあるものの、pingdomでの計測では順調に性能が伸びています。特にトップページでは初の3秒台に到達しました。
サーバのRAMがあまっている場合にはぜひRAMディスクとして活用しましょう。
次回はこれまでの高速化の施策の効果をまとめてみたいと思います。
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