前回までServersMan@VPSの設定も一通り終わりました。
せっかくVPSを借りてIPアドレスをもらったので、今回はドメインを取得することにします。
一応とりたいドメインは、前のWebページ メモ置き場 関連で、scratchpadがつくものが一つ。
それ以外にも、別件でWebページ用にもう一つあったりします。
前準備
IPアドレスの追加
せっかくServersMan@VPSのStandardプランにし、とりたいドメインが2個あるので、追加にIPアドレスをしときます。これは、My DTIからIPアドレス追加オプションを申し込むだけ。
申し込み後、VPS側で/sbin/ifconfigを実行すると新しいネットワークインターフェース「venet0:1」が増えていればOKです。
ツールのインストール
現状ではDNSに問い合わせるコマンドが入っていないのでインストールしておきます。
sudo aptitude install dnsutils
業者の選択
ドメイン取得業者でわりと安めなのは下記の3社っぽい。
どこも正直言って価格はほとんど同じ(.comで900円強、.jpで3000円弱)。
いろいろ悩んだけど、設定画面が使いやすそうなお名前.comで申し込むことにした。
お名前.comで申し込み
取りたい単語をドメイン検索のエリアに入れてみるが・・・
scratchpadについてはcomもinfoもorgもすでに取られている!
まあ、仕方ないやということでちょっと高いけどjpドメインでにしよう! もう一つのドメインはcomが確保できた。
まとめて申し込めるので「自動更新設定」と「Whois公開代行」のオプション(無料)をつけて申し込み。
結局、jpドメイン1個とcomドメイン1個の合計2個で 2980円 + 920円。
登録完了すると会員IDが発行されるので、それを使ってお名前.comの「ドメインNavi」から操作可能になる。
scratchpad.jpドメインの設定
このドメインをVPSの1個目のIPアドレスに割り当てます。
ドメインの設定
方針としては、
- scratchpad.jpでアクセスできるようする。
- サブドメインも使用可能にする。
- サブドメインの場合はscratchpad.jpに振って、apacheの設定で表示するWebページを変える
という感じです。
設定をするためには「ドメインNavi」→「ドメイン設定」→「ネームサーバの設定」→「レンタルDNSレコード設定」を選択。
まずはAレコードの設定。
「ホスト名」を空欄、「TYPE」をA、「VALUE」を割りあてられたIPアドレスとして「追加」。これでAレコードはOK。
次はCNAMEレコードの設定。
「ホスト名」を*、「TYPE」をCNAME、「VALUE」をscratchpad.jpとして「追加」。
これはワイルドカードなので、???.scratchpad.jpはすべてscratchpad.jpとしてアクセスしてもらうことになる。
最後にMXレコードの設定。メールサーバを立ち上げるかわからないけどやっておく。
「ホスト名」を空欄、「TYPE」をMX、「VALUE」をscratchpad.jp(Aレコードの値)、「優先度」を10として追加。
一番下のチェックボックス(レンタルDNSレコード設定用のネームサーバーに変更する)をチェックして、確認画面に進んで設定完了。
動作確認
ドメインの設定はまず最初にお名前.comのDNSサーバに反映されるので、お名前.comのDNSサーバに登録した設定を確認してみる。
まずは、scratchpad.jp。
nslookup scratchpad.jp お名前.comのDNSサーバ
Server: お名前.comのDNSサーバ Address: aaa.bbb.ccc.ddd#53 Name: scratchpad.jp Address: eee.fff.ggg.hhh ← VPSに割り当てられたIPアドレス
次にワイルドカードのチェック。
nslookup www.scratchpad.jp お名前.comのDNSサーバ
Server: お名前.comのDNSサーバ Address: aaa.bbb.ccc.ddd#53 www.scratchpad.jp canonical name = scratchpad.jp Name: scratchpad.jp Address: eee.fff.ggg.hhh ← VPSに割り当てられたIPアドレス
これでAレコードとCNAMEレコードはOK。MXレコードはまだ不明。
もう一つのドメインの設定
このドメインをVPSの2個目のIPアドレスに割り当てます。
こちらもお名前.comのドメインNaviから設定可能。
基本的にscratchpad.jpのときと同じなので、説明は省略。
VPSの設定
最後にVPSのほうの設定を変更しておきます。
ホスト名の設定
まずはホスト名の設定。これは/etc/hostnameに書き込めばOK。
私は面倒なのでscratchpad.jpとしておきました。
これだとドメイン名がjpとなってしまうので、本当はちゃんとホスト名をつけてabc.scratchpad.jpとかにしたほうがよいでしょう。
/etc/hostnameを書き換えたら反映させます。
sudo /etc/init.d/hostname.sh start
DNSサーバの設定
DNSサーバの設定は/etc/resolv.confに書き込みます。
nameserverに続いて使用したいDNSサーバのIPアドレスを指定します。
実は、ここは悩みました。一時、お名前.comが提供するDNSサーバにしてみましたが、結局DTIの提供するDTIサーバに戻しました。
まとめ
ついに(?)、自分のドメインを持つにいたりました。次回以降はこのドメインを活かすためにOSをアップデートしたあとにWebサーバを設定します。
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