WordPress高速化: Apacheとnginxの比較

WordPressの導入と設定

2013/02/192020/04/04

前回はWordpresで運営しているこのWebサーバをApacheからnginxに変更しました。

今回はApacheとnginxの比較をしてみたいと思います。

なお、今回のApacheの環境ではmod_pagespeedは無効にしてあります。

比較の方法

比較するページはトップページ(https://scratchpad.jp/)と割とアクセスのあるhttps://scratchpad.jp/google-nexus7-42/にします。

測定ツールはpingdomというサイトとApacheに付属するabコマンドです。

abコマンドは自宅のLinuxマシンで実行し、条件は「-n 100 –c 10」とします。abの計測結果は長いので、主な点だけ示します。

まず、WebサーバをApacheに切り替えて測定し、その後nginxにして測定します。なので計測の時間帯的にはほぼ同じになります。また計測前にはmysqlをリスタートしています。

まずはWebサーバをApacheにしたときの測定結果です。

pingdomでトップページ(https://scratchpad.jp/)を計測した結果は次のようになりました。

トップページのhtmlデータを読み込む処理時間の内訳は次のようになりました。読み込みに2.95秒かかり、そのうち1.47秒が待ち時間、つまりWebサーバ側でデータを用意している時間です。

「ab –n 100 –c 10 https://scratchpad.jp/」を実行した結果は次のようになりました。

htmlデータの読み込み時間の内訳は次の通りです。こちらは読み込みに5.41秒かかり、そのうち3.87秒が待ち時間(Webサーバ側でのデータ準備時間)でした。

「ab –n 100 –c 10 https://scratchpad.jp/google-nexus7-42/」を実行した結果は次のようになりました。

こもりまさあき/岡本渉エムディエヌコーポレーション 2012年03月

続いてWebサーバをnginxにした時の測定結果です。

pingdomでトップページ(https://scratchpad.jp/)を計測した結果は次のようになりました。ApacheのときのLoad timeは5.76秒です。

htmlデータの読み込み時間の内訳は次の通りです。こちらは読み込みに2.70秒かかり、そのうち1.45秒が待ち時間(Webサーバ側でのデータ準備時間)でした。Apacheのときはそれぞれ2.95秒と1.47秒です。

「ab –n 100 –c 10 https://scratchpad.jp/」を実行した結果は次のようになりました。いずれの数字もApacheのときから改善しています。特にFaild Requestは45から0に劇的改善しています。

次にhttps://scratchpad.jp/google-nexus7-42/の測定結果ですApacheのときのLoad timeは8.67秒です。

htmlデータの読み込み時間の内訳は次の通りです。こちらは読み込みに4.31秒かかり、そのうち3.62秒が待ち時間(Webサーバ側でのデータ準備時間)でした。Apacheのときはそれぞれ5.41秒と3.87秒です。

「ab –n 100 –c 10 https://scratchpad.jp/google-nexus7-42/」を実行した結果は次のようになりました。Apacheのときから、Faild Requestは84→2と劇的に改善していますが、その他の数値は悪化しています。