前回はmemcachedを使ってWordPressを高速化する方法を紹介しました。
memcachedはどちらかというとWordPressの管理画面を高速化させる効果がありました。今回は通常のWordPressのページの高速化も期待できるHTMLの圧縮について紹介します。
これまでの高速化についてはまとめページを参照してください。
HTMLの圧縮とは
HTMLの圧縮(あるいは縮小=minify)とは、HTMLファイルからコメントや冗長な記述を排除して、内容を変えぬままコンピュータ(Webブラウザ)が処理しやすい形式に変換することです。
GoogleのWebサイト評価ツールであるPageSpeed Insightでも推奨されています。
HTMLファイルを圧縮するツールはいろいろ存在するので、固定的(静的な)なHTMLファイルならば手動で圧縮するという手もありますが、WordPressの場合はHTMLデータはその都度生成されるので主導でいちいち圧縮するわけにはいきません。
そこでプラグインを導入して自動的にHTMLファイルが圧縮されるようにします。
WP-HTML-Compressionプラグインについて
WordPressでHTMLを圧縮(縮小)するプラグインはたくさんあります。
今回はその中でもWP-HTML-Compresionというプラグインを紹介します。いろいろなプラグインを試したのですが、結局うまくいったのはこのプラグインでした。
開発者のページはこちらになります。
WP Super Cacheプラグインとの相性も気になったのですが、開発者のページにWP Super Cacheプラグインと組み合わせることをと推奨(?)しているので大丈夫そうです。
WP-HTML-Compressionプラグインの導入
WP-HTML-Compressionプラグインの導入は簡単です。
WordPressのダッシュボードのプラグインの新規追加画面で「WP-HTML-Compression」で検索すると出てきますので、「いますぐインストール」を選択します。
インストールに成功したらプラグインを有効化します。
WP-HTML-Compressionプラグインの設定
このプラグインインには設定項目はありません。有効にするとすぐに動作し始めます。
ただFAQを確認するとWP-HTML-Compressionプラグインを使うと若干遅くなると記載されていますので、WP Super Cacheのようなキャッシュプラグインと組み合わせて使うようにしましょう。
このプラグインと組み合わせると、WP Super Cacheは圧縮されたHTMLをキャッシュするようになります。
WP-HTML-Compressionプラグインの効果
さてこのプラグインの効果ですが・・・正直なところほとんど変わらないかもしれません。
PigdomやGTMetrixで測定したところ、0.2~3秒で速くなる場合もあるのですが、プラグインなしより遅かったりもするので誤差の範囲かもしれません。
しかし、GoogleのPageSpeed InsightsではHTMLの縮小について指摘されなくなるので、SEO的にはよいかもしれません。
まとめ
今回はWordPressの高速化を目指してWP-HTML-Compressionプラグインを導入しました。
効果は微妙なところですが、インストールだけの設定いらずで簡単ですし、WP Super Cacheプラグインと組み合わせると、副作用も解消することができます。WP Super Cacheプラグインを導入しているはWP-HTML-Comoressionプラグインをインストールするのは良い案と思います。
次回はWordPressで使う画像の圧縮について検討します。
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