前回はWordPressの各記事に関連記事を表示するためのプラグインを変更したことを紹介しました。
今回はここ2回で行った高速化の効果を紹介したいと思います。
高速化の施策
まずは行った高速化を復習しておきます。
最初に行ったのはランキングを表示するためのプラグインを「Wordpress Popular Posts」から「Simple GA ranking」に変更しました。
もう一つの変更は関連記事を表示させるためのプラグインを「CFlitering」から「WordPress Related Posts」に変更しました。
いずれもMySQLデータベースに対するアクセスを減らして負荷を下げるのが目的です。
MySQLの状態
それではMySQLの状態がどう変わったのか紹介していきます。
スロー・クエリーの頻度
まずは気になっていたスロー・クエリーです。
スロークエリーを記録したログは下記の通りです。
スロー・クエリー・ログに記録されるデータベースアクセスは激減しました。
現在のところは「記事を投稿したとき」と「Broken Link Checkerプラグイン」でスロー・クエリーが発生しているようですが、回数はこのログで示しているように非常に少なくなっています。
高速化の施策の効果はあったと言えそうです。
「Week 42」の前後でスロー・クエリーがかなり増えていますが、この原因はわかっていません。
しかし、このスロー・クエリーの増加が今回の高速化を行おうと思った理由の一つです
データベースサイズ
データベースはWordpress Popular Postsのテーブルを削除したところ20MB以上縮小しました。
高速化にどれくらい寄与するかわからないですが、不要なテーブルは削除しておいた方が良いでしょう。
データベースへのアクセス回数
データベースのアクセス回数は「InooDB Row Operations」で確認できます。
これも高速化施策適用後はぐっと減りました。
確実にデータベースへのアクセスは減っていますので、負荷は下がっていると思います。
キャッシュの利用
最後にMySQLのキャッシュの状況を紹介します。
高速化施策を適用後はグリーンの部分が多くなっていると思います。
おそらくこれは、余分なデータベースアクセスが減り、MySQLのキャッシュにヒットする比率が上昇しているのだと思います。
実際の効果
本当はWebアクセスのベンチマークをサイトを使って評価すれば良かったのですが、今回は忘れてしまいました。
しかし、自分でアクセスする限りは明らかにWebサイトの反応が良くなった気がします。
またWordPressの管理画面のレスポンスも良くなったような気がします。
特にWordPress Popular Postsプラグインを使っている方で、サイトが重いと感じている方はプラグインを変更する価値はあると思います。
まとめ
今回はWordPressの高速化を行った効果を紹介しました。
特にWordpress Popular PostsプラグインをSimple GA Rankingプラグインに変更した効果は非常に大きかったと思います。実際にデータベースへのアクセス数は激減しており、負荷が下がったことがわかります。
次回はNginxの設定を変更してもう少し高速化を狙ってみようと思います。
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