前回はWordPressをさらに高速化させるためにnginxのプロキシ・キャッシュ機能をオンにしてみました。
今回はその効果を測ってみたいと思います。
測定方法は前々回と同様にPingdomというサイトとApache付属のabコマンドを使います。ただ、トップページに関しては前回測定時と表示されている記事が異なっているので、正確な比較にはならない点に注意です。
トップページの測定結果
pingdomでトップページ(https://scratchpad.jp/)を計測した結果は次のようになりました。WP Super Cache導入直後のLoad timeは4.11秒です。
htmlデータの読み込み時間の内訳は次の通りです。読み込みに0.717秒かかり、そのうち0.146秒が待ち時間(Webサーバ側でのデータ準備時間)でした。最適化前はそれぞれ0.752秒と0.188秒です。そこそこ高速化しています。
「ab -n 100 -c 10 https://scratchpad.jp/」を実行した結果は次のようになりました。カッコ内はプロキシキャッシュ導入直後の数字です。一割弱の高速化を達成しています。
Faild Request | 0 (0) | (小さいほうが良い) |
Request per socond | 23.62 [#/sec] (21.70) | (大きいほうが良い) |
Time per request | 42.334 [ms] (46.089) | (小さいほうが良い) |
Transfer rate | 1742.70 [KB/sec] (1602.12) | (大きいほうが良い) |
単一記事の測定結果
次にhttps://scratchpad.jp/google-nexus7-42/の測定結果です。WP Super Cache導入直後のLoad timeは5.66秒です。
htmlデータの読み込み時間の内訳は次の通りです。読み込みに0.879秒かかり、そのうち0.177秒が待ち時間(Webサーバ側でのデータ準備時間)でした。WP Super Cache導入前はそれぞれ1.71秒と0.149秒です。全体的には早くなっていますが、待ち時間は延びています。
「ab -n 100 -c 10 https://scratchpad.jp/google-nexus7-42/」を実行した結果は次のようになりました。カッコ内はプロキシキャッシュ導入直後の数字です。こちらも1割強性能向上しています。
Faild Request | 0(0) | (小さいほうが良い) |
Request per socond | 19.81 [#/sec] (17.26) | (大きいほうが良い) |
Time per request | 50.477 [ms] (57.952) | (小さいほうが良い) |
Transfer rate | 1900.20 [KB/sec] (1655.12) | (大きいほうが良い) |
まとめ
今回はプロキシキャッシュを有効にした状態のnginx上で動作するWordPressの性能を測定してみました。プロキシキャッシュを有効にする前から、1割程度の性能向上は見込めそうです。当面はこの設定で使ってみたいと思います。
次回は、設定変更1週間の状況を紹介したいと思います。
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