前回はIIJmioのSIMカードを使った時にできること、できないことを紹介してみました。
この記事を作成した後に、一つMVNO固有と思われる問題にぶち当たりましたので、紹介しておきたいと思います。
Androidかつルート化済みという限定ですが、ついにLINEの年齢認証を突破いたしました!
発覚した問題
きっかけは、友人から私が伝えたLINE IDで検索しても出てこない、と言われたことです。
確かID検索は許可したのでおかしいなと思って、LINEの設定を確認したところ確かに「IDによる友達追加を許可」のチェックが外れています。
そしてこのチェックボックスをONにしようとすると年齢認証を要求されてしまいます。
年齢確認の状態を確認すると「未確認」になってしまっています。
私はドコモと契約している時代にLINEのIDを作成し、この時に確かに年齢認証を済ましています。しかし、SIMカードを変更するとこの年齢認証が無効になり、新たに年齢認証する必要があるのです。
LINEの年齢認証突破への挑戦
さてこれから年齢認証に挑戦するわけですが、その前に私の状況を整理しておきます。
- SIMカード:
以前はドコモを使用していたが、MVNO(格安SIM)のIIJmioにNMPで移転した。なおIIJmioはドコモのネットワークを利用している(SIMカードはドコモのものを流用している) - スマートフォン:
AQUOS PHONE ZETA SH-02Eを利用。このスマホはドコモ向けのAndroid端末。SIMロックはかかっていたが、解除済み。 - LINE ID:
ドコモと契約した時代にIDを作成。年齢認証も済ませていた。
この状況で、年齢認証が無効になってしまい、「IDによる友だち追加を許可」をONにできない、という問題です。
私がやりたいことは、「IDによる友だち追加を許可」をONにすることなので、下記のいずれかの状態に持っていきたいと考えています。
- 年齢認証を成功させる(結果として「IDによる友だち追加を許可」をONにできるるようになる)
- 年齢認証をバイパスして「IDによる友だち追加を許可」をONにする
これを達成すべく何パターンか挑戦してみることにしました。
挑戦1: docomo IDを作成して年齢認証をする → 失敗
まずは正攻法の年齢認証にチャレンジします。
IIJmioのSIMカードを使用していて、インターネット接続にはWi-Fiを使っている状態です。
先ほどの年齢認証の画面で「年齢認証する」を選ぶとdocomo IDのログイン画面に飛ばされます。なぜdocomo IDかというと、IIJmioがドコモのネットワークを利用しているから(SIMカードがドコモのSIMカードを流用しているから)です。
ドコモを利用しているときはdocomo IDを持っていたのですが、IIJmioに移転した際に無効になってしまいました。なので、「docomo IDを発行する」というところから新しいdocomo IDを作成します。docomo IDはドコモユーザ以外でも作成することができるのです。
しかし、このように新規作成したdocomo IDでログインしてみると次のように年齢認証に失敗します。
挑戦2: 古いドコモのSIMを使ってみる → 失敗
IIJmioのSIMカードが悪さをしているかもしれない!?と思い、以前契約していた時のドコモのSIMカードを装着してみました。
このSIMカードはすでに無効になっているので装着しても電波が入りません。ですのでWi-Fiを使ってインターネット通信することになります。
しかし、この場合も挑戦1と同様です。年齢認証を求められ、年齢認証をしようとするとdocomo IDのログインを要求されます。もちろんdocomo IDを入力してもエラーになり年齢認証に失敗します。
結局この方法は失敗です。ただし、スマホを2台持ちしていて有効なドコモのSIMカードをお持ちの場合は、いったんその有効なドコモのSIMカードを装着して認証すれば年齢認証に成功するようです。
挑戦3: SIMを装着するのをやめてみる → 失敗
SIMカード自体が悪さしているんではないか・・・ということで、今度はSIMカードを装着しない状態で試してみました。当然インターネット通信はWi-Fiになります。
しかし、この方法でも挑戦1・2と同様に、年齢認証をしようとするとdocomo IDのログインを要求されます。これまでと同様、作成したdocomo IDを入力してもエラーになり年齢認証に失敗します。
この方法で不思議だったのは、なぜSIMカードを入れていないのにdocomo IDのログインが要求されるのか、ということです。ソフトバンクのユーザが中古でスマホを購入してWi-Fiで使うケースもあると思います。
どうも年齢認証のときにはLINEアプリは端末の情報を使って、どのキャリア向けの端末を使っているのか、ということをチェックしているような気がします。ドコモ向けではないSIMフリーのスマホの場合は状況が違うかもしれません。
挑戦4: 海外のSIMカードを使ってみる → 一瞬成功!?
こうなるとSIMカードを変えてみるしかありません。私の手元にあるのは大量の海外のプリペイドSIMカード・・・これを使ってみます。
プリペイドSIMカードはタイのDTACのものを使ってみました。日本でインターネット通信すると料金が高いので、Wi-Fiをオンにした状態でトライしてみます。
このSIMカードを装着した状態でLINEの設定画面を開くと・・・あったはずの「年齢確認」のメニュー項目がない! LINEの「年齢確認」は、日本のSIMカードか日本のキャリア向けスマホを使っている場合のみに必要なようです。
ということで「プライバシー管理」を選んで「IDによる友達追加を許可」をONにしてみます・・・するとあっさりとONにすることができました!年齢認証は要求されません。
とりあえず、「年齢認証をバイパスして『IDによる友だち追加を許可』をONにする」を実現することはできました。
しかし、日常的に海外のプリペイドSIMカードを利用するわけにはいきません。問題はこれをIIJmioのSIMカードにしたときに引き付けるが、ということです。
そこで、いったんスマホを電源OFFして、SIMカードをIIJmioに入れ替えて起動してみます。そして、LINEのプライバシー管理の設定画面を見てみると・・・なんと「IDによる友だち追加を許可」がONのままです!
大成功!と思ったのですが、、、しばらく(10分から30分程度)経ってから再度設定を確認してみると・・・、さっきまであったはずのチェックマークが消えています。何かのきっかけ(LINEのサーバとの通信?)で自動的に「IDによる友だち追加を許可」がOFFになってしまうようです。
あと一歩の所まで行ったのですが、この方法も失敗ということになりました。なお、期限切れの海外SIMカードも使ってみましたが、状況は同じでした。
挑戦5: 年齢認証の途中でSIMを入れ替える→失敗
あきらめながらネットで調べて発見したのがSIMを途中で入れ替えるという大技です。
この方はiPhoneとのことなので、Androidユーザの私は期待薄ですが、とりあえずやってみるしかありません。用意するものは海外のプリペイドSIMカードです。
手順は次の通り
- IIJmioのSIMカードを装着した状態で起動する
- フライトモードをONにする
- Wi-FiをONにする
- LINEアプリで「IDによる友だち追加を許可」をONにする
- 年齢認証の画面が出たら、IIJmioのSIMカードを抜く
- 海外のSIMカードを挿入する
- 年齢認証の画面で「年齢認証する」を選択する
成功したという方は、これで年齢認証に成功されています。
難易度が難しそうですが、やってみることにします。上記の1~4までやると次の画面が表示されます。
この画面が表示されている状態でSIMカードを入れ替えて海外のSIMカードを装着します。その後、「年齢認証する」を選択します。
すると、年齢認証がはまります。
いつもならここからすぐにdocomo IDのログイン画面に移動するのですが、今回はここから何も変わりません。待てども待てどもこの画面です。
残念ながら私はこの方法では年齢認証をクリアすることができませんでした。
まとめ
今回はMVNOを利用する場合に発生するLINEの年齢認証問題と、それを解決するために挑戦した内容を紹介しました。
結局、一時的にID検索を許可できたものの、常時ONすることはできませんでした。いまのところAndroidスマホ+MVNOのユーザは、キャリアと契約している人のSIMカードを借りて代理で年齢認証してもらうしかないようです。
次回はIIJmioのSIMをしばらく使ってみた感想を紹介したいと思います。
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