前回までは海外Wi-FiルータサービスのGLOCAL NETを紹介してきました。
今回からは話題を変えて、日本で買える海外用SIMカードであるHanaCell(ハナセル)を紹介したいと思います。
この記事を書くにあたり、ハナセル様からSIMカードを1ヶ月分無料で提供していただきました。
HanaCell(ハナセル)とは
HanaCellとはアメリカで携帯電話を称するための商品・サービスを提供している会社です。
取り扱っている商品は
- アメリカで使用できるSIMカード
- SIMフリーでアメリカ・日本で使用できるスマートフォン
がメインです。その他にも海外在住者が日本に一時帰国したとき用のSIMカードなども取り扱っています。
ターゲットユーザは、アメリカに滞在する駐在員や留学生の他に、アメリカ旅行者のようです。
このブログでは世界各国のプリペイドSIMを紹介しているので、読者の方で気になるのはアメリカで使用できるSIMカードだと思います。
HanaCellを利用すると、アメリカで通話・SMS・データ通信ができるSIMカードを日本で入手することができます。
現地ですぐにスマートフォンを使いたい方には便利そうです。
また、日本の会社ですので、サポートは日本語でOKです。現地で英語で交渉するのが苦手な人にもちょうどよい感じです。
HanaCellはプリペイドSIMサービスではありません。このため申込時にクレジットカードの登録が必要になります。
使用するプランによっては、通話料などが従量制の料金体系となっており、そのような場合は使用した分だけ、クレジットカードに請求されることになります。
使用したSIMカードとプラン
HanaCellでは複数のプランがあり、その値段によってできることが変わってきます。
最新の価格プランは公式サイトをご確認ください。
私の場合は海外でスマホを使う場合はほとんどデータ通信なので、データ使い放題の「$29プラン」を利用することにしました。
このプランの特徴は
- 月額: 29ドル
- データ通信: 2GBまで利用可能。超過時も128Kbpsで通信可能。
- 通話: アメリカ国内 0.27ドル/分、アメリカ→日本 0.50ドル/分、アメリカ→カナダ 0.27ドル/分、アメリカ→その他 5ドル/分
- SMS: 無制限
となっています。
更に、隠れたポイントとして、アメリカ以外の140カ国でもこのSIMは利用可能で
- データ通信: 128Kbpsで使い放題 (9.99ドルプランは従量制)
- 通話: 0.5ドル/分
- SMS: 無制限
となっています。128Kbpsといはいえデータ通信が無制限で使用できるというのは非常に重要です。
128Kbpsあれば、LINE・メールならば問題なく使用することができます。また、多少レスポンスは遅くなりますが、翻訳ソフトやGoogle Mapも利用できます。旅行の際にはこれだけでもかなり助かるはずです。
140カ国というのは下記の国々です。
- アジア・オセアニア:
グアム、日本、中国、香港、韓国、台湾、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、タイ、シンガポール、フィリピン、マカオ、マレーシア、アフガニスタン、アゼルバイジャン、インド、カザフスタン、カンボジア、キルギス、クリスマス諸島、ジョージア(グルジア)、スリランカ、トルクメニスタン(データは使えません)、パキスタン - 北米・カリブ:
カナダ、メキシコ、アルバ、アンギラ、アンティグア・バーブーダ、イギリス領ヴァージン諸島、オランダ領アンティル、キュラソー島、グアドループ、グレナダ、ケイマン諸島、サン・バルテルミー島、ジャマイカ、サン・バルテルミー島、セント・マーチン島、セントクリストファー・ネイビス、セントビンセント・グレナディーン、セントルシア、タークス・カイコス諸島、ドミニカ共和国、ドミニカ国、トリニダード・トバゴ、ハイチ、バハマ、バミューダ、バルバドス、ボナール、マルティニーク、モンセラート - 中南米:
アルゼンチン、イースター諸島、ウルグアイ、エクアドル、エルサルバトル、ガイアナ、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア、スリナム、チリ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ブラジル、フランス領ギアナ、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、ホンデュラス - ヨーロッパ:
アイスランド、アイルランド、アルバニア、アルメニア、イギリス、イタリア、ヴァチカン、ウクライナ、エストニア、オーストリア、オランダ、オーランド諸島、オルダニー島、ガーンジー、カナリア諸島、キプロス、ギリシャ、クロアチア、サーク島、サンマリノ、ジャージー、スイス、スヴァールバル諸島、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、セルビア、デンマーク、チェコ、ドイツ、トルコ、ノルウェー、バチカン市国、ハンガリー、フィンランド、フェロー諸島、フランス、ブルガリア、ベルギー、ベラルーシ、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポルトガル、マケドニア、マルタ、マン島、モナコ、モルドバ、モンテネグロ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルグ、ロシア - アフリカ・中東:
エジプト、アラブ首長国連邦、イスラエル、イラク、ウガンダ、ガーナ、カタール、クウェート、ケニア、サウジアラビア、ザンビア、バーレーン、南アフリカ
世界は200カ国程度なので、140カ国ということは世界のおよそ四分の三の地域でインターネット接続が確保できることになります。
HanaCellはアメリカ向けのサービスですが、実際にはアメリカ以外も旅行する方にも便利なSIMだったりします。
HanaCellの入手
HanaCellのSIMカードを注文するとクロネコヤマトの本人受取指定の宅配便で送られてきます。
パッケージはシンプルなもので、SIMカードと説明書が同梱されています。
説明書は、電話のかけ方、SMSの送り方、そして、データ通信の設定方法がシンプルにまとまっています。なれるまでは手元に持っておくかすぐに参照できるように写真でスマホに保存しておいほうが良いでしょう。
SIMカードはT-Mobileのもになります。
写真ではわかりにくいですが、SIMカードは標準・マイクロ・ナノの3サイズ対応となっていますので、どのようなスマホ(もちろんSIMロックフリーである必要はあります)でも利用することができます。
アクティベーションと動作確認
アクティベーションはHanaCell側で行ってくれるので、ユーザがなにか行う必要あありません。
アクティベーションが完了すると、登録したメールアドレスに「割り振られた電話番号」が送られてきます。
この「割り振られた電話番号」はアメリカの携帯電話番号になります。
アクティベーションが完了したら、手持ちのスマホにHanaCellのSIMカードを装着してみましょう。日本滞在中でも問題ありません。
私が試した際はソフトバンクにローミングしました。
HanaCellのSIMカードをスマホが認識して電波をつかむとSMSが2通送られてきます。
まずはアクティベーション成功のSMSです。このSMSには電話番号が書かれているので、メールで連絡があった番号と同じことを確認しましょう。
もう一つが日本で利用可能なことを示すSMSです。
このメールによると、日本での利用は「データ通信: 無制限だが、速度制限(2G相当 = 128Kbps) 」「通話: 20セント/分」「SMS: 無料」と書かれています。
データ通信とSMSについてはHanaCellのサイトの情報と同じですが、通話に関しては異なっています(HanaCellのサイトでは日本での通話は50セント/ドル)。
発売元に確認したところ、50セント/分が正しい日本での通話料金とのことです。
このSMSにある「2G」というのは「2GB (ギガバイト)」ではなく、データ通信技術の世代を表す2Gである点に注意してください。
高速通信である3G・4Gレベルのスピードではなく、2G時代と同じぐらいのスピードで通信できる、という意味になります。
あとは現地に行って利用するだけです。
まとめ
今回はHanaCell(ハナセル)という日本で購入できるアメリカ向けのSIMカードを紹介しました。
HanaCellのSIMカードはアメリカ滞在中に利用することが前提ですが、実は他の国でも速度が遅くなるもののインターネット通信ができるという特徴があります。このため複数の国に旅行する方にも便利なSIMカードとなっています。
次回はHanaCellのSIMカードをアメリカで利用したことを紹介します。
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