これは前にcoLinux(0.5.3-pre2)を インストールしたときのメモから再構成したものです。 メモが適当だったので怪しいところがあるかもしれません。
「coLinuxのインストール」のページで、 でより新しいバージョンに挑戦したので、 そちらの方が参考になると思います。
ダウンロード
http://www.colinux.org/から リンクをたどって
- colinux-20040131-bin.tar.gz
- colinux-daemon-replacement-1.tar.gz
をダウンロード。
http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=98788&package_id=108058からルートイメージ
- Debian-3.0r0.ext3.1gb.bz2
をダウンロード。
TAP-Win32のインストール
TAP-Win32は、coLinuxとホストPC(Windowsマシン)をネットワーク接続するネットワークドライバです。 READMEファイルに従ってインストールします。
簡単に書くと、コントロールパネル→ハードウェアの追加と削除→デバイスの追加/トラブルシューティング→(ちょっと待つ)→新しいデバイスの追加→いい え→ネットワーク アダプタ→ディスクの使用→参照を選んでTAP-Win32のフォルダでOemWin2kを選択→次へ→次へ→終了。
以上が終わると、いったん再起動が必要となります。
ファイルのコピー
READMEファイルに従ってファイルをc:\coLinuxにコピーします。
コピーするのは colinux-20040131-bin.tar.gz を展開して得られるファイルと、 Debian-3.0r0.ext3.1gb.bz2を伸張して得られるファイルです。
起動
cygwinのシェルで/cygdrive/c/coLinuxに移動してcolinux-daemon.exeを実行。
$ cd /cygdrive/c/coLinux $ ./colinux-daemon.exe
が、cygwin1.dllがバッティングしているとエラーがでるので、 c:\coLinuxにあるcygwin1.dllを改名してから再度実行します。
$ mv cygwin1.dll cygwin1.dll.disable $ ./colinux-daemon.exe
するとcoLinuxコンソールが開きDebian GNU/Linuxがブートします。 ブートが完了すると普通にプロンプトがでるのでrootでログインできます。
ただし、以下の2点が問題点です。
- CPUを100%食う
- ESCキーを押すとコンソールが消えてしまう
ネットワークの設定(Windows2000側)
(ちなみにWindowsマシンが接続されている家庭内LANは192.168.10.0/24です)
Windows2000のネットワークのプロパティでTAP-Win32ドライバに割り当てられている IPアドレスを192.168.0.1にすると、 coLinux(デフォルトでIPアドレスは192.168.0.40とpingが通るようになります。
更にWindows2000をルータにします。
Windows2000のネットワークのプロパティでLAN側のアダプタ(TAP-Win32ではない方)の プロパティから「共有にする」を選択すると、 coLinuxからLAN内の各ホストにpingが通るようになります。 またADSL(インターネット)側にも出れるようになるはずです。
いろいろWindows2000の設定を変えたので、 この辺で念のためにWindows2000をリブートしておきましょう。
ネットワークの設定(coLinux側)
まず、coLinuxをブートしてインターネットに出れることを確認しましょう。 とりあえずは、www.yahoo.co.jpのIPアドレス211.14.15.5(変わっているかもしれません)に coLinuxからpingを打ってみましょう。 coLinuxにrootでログインして以下のコマンドを打ち込んで返事が返ってくればOKです。
# ping -c 4 211.14.15.5 PING 211.14.15.5 (211.14.15.5): 56 data bytes 64 bytes from 211.14.15.5: icmp_seq=0 ttl=246 time=43.1 ms 64 bytes from 211.14.15.5: icmp_seq=1 ttl=246 time=55.5 ms 64 bytes from 211.14.15.5: icmp_seq=2 ttl=246 time=65.0 ms 64 bytes from 211.14.15.5: icmp_seq=3 ttl=246 time=49.0 ms --- 211.14.15.5 ping statistics --- 4 packets transmitted, 4 packets received, 0% packet loss round-trip min/avg/max = 43.1/53.1/65.0 ms
次に、coLinuxの設定をしてcoLinuxにtelnetできるようにします。 これはcoLinuxのコンソールはイマイチ不具合があって使いにくいからです。 telnetで操作した方がずっと楽になります (できればsshを使いましょう。私は面倒ですし家庭内だけなのでtelnetで済ませました)。
ユーザの追加
rootではtelnetできないので、一般ユーザを追加します。これはadduserコマンドですぐできます。
# adduser ユーザ名
それとrootのパスワードも設定しておきましょう。
# passwd
DNSの設定
このままだと、IPアドレスでしたアクセスできず不便なのでDNSの設定をしておきます。
# echo "nameserver xxx.xxx.xxx.xxx" >> /etc/resolv.conf
もちろんxxx.xxx.xxx.xxxは、自分のプロバイダから指定されているDNSのアドレスです。
telnetdのインストール
ブートイメージ(Debian-3.0r0.ext3.1gb.bz2)にはtelnetデーモンが入っていないので、 そのままではtelnetできません。とりあえずインストールします。
# apt-get update # apt-get install telnetd
以降は全てtelnetして行います。telnet端末はcygwin付属のものかTeraTermを使いましょう。
IPアドレスの変更等
telnetして、/etc/network/interfaceを編集します。 ここでは、ループバックデバイスとIPアドレスの変更をします。
IPアドレスは別に変更しなくても良いのですが、 ループバックデバイスは設定しておいた方が良いでしょう。 以下が/etc/network/interfaceの設定例です。「lo」のところがループバックデバイスの設定です。
auto lo eth0 iface lo inet loopback iface eth0 inet static address 192.168.0.2 gateway 192.168.0.1 netmask 255.255.255.0
ついでに、/etc/hostsファイルを変更してLAN内のPCのアドレスを加えておきましょう。
最後に、/etc/network/interfaceの設定を反映して完了です。 以下のコマンドを実行すれば反映されますが、 IPアドレスを変更した場合はcoLinuxのコンソールから行いましょう。
# /etc/init.d/network restart
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